
はじめまして。
こんにちは。
湘南エリアにある寒川という町で『パンドラのはこ』という名前のハンドメイドのお店を展開しています梶本と申します。
お客様であるハンドメイド作家さんから寄せられる相談で「ネットショップで作品が売れなくて…」「お気に入り登録もされなくて…」というお悩みをよくお伺いします。
私自身、元々ハンドメイド販売に関しては、オンラインの方を主体として活動をしてきました。
確かに、私がネットショップを動かしていた頃と比べると、ハンドメイド業界自体が膨れ上がっているため、作戦を立てずに作品を掲載しても売れにくい状況にはなっています。
しかし、しっかり作戦を立てていれば、ネットショップからハンドメイド商品を売り出す方法は十分可能です。
今回は、国内ハンドメイド販売サイトアプリ最大級の規模を誇る「ミンネ」でハンドメイドアクセサリーを売っているハンドメイド作家さんに向けて、作戦の立て方についてお話をしていきます。
目次
ミンネで1つも売れない?ハンドメイドアクセサリー5つの販売改善点
①販売時期
ネットショップは、商品である作品を掲載しておきさえすれば、年中無休でページにアクセスが可能です。
ですが、そもそも商品を見る人がいないとアクセスはしてもらえません。
ハンドメイドの商品を探している、あるいは購入したいお客様には、探す理由、購入したい目的が必ず存在します。
ハンドメイドアクセサリーであれば、「この世界に1つしかないものを、大切な人に届けたい」という思いから、母の日のギフトや、夫婦間、恋人間のクリスマスプレゼントに商品を探されているお客様は沢山います。
お客様が商品を探されている時期に、お客様の探している目的に沿わない商品をネットショップに掲載しても、まずショップ内の検索機能では探してもらえません。
ミンネに登録して、商品を掲載してみたけど、お気に入り登録してもらえない!まだ1つも自分のハンドメイド商品が売れていない!そんなあなたは、作っているハンドメイドアクセサリーの素材や、作風を見つめなおしてみてはいかがでしょうか。
あなたがミンネに出している商品は、お客様が商品を探される時期に沿っていますか?お客様が求めている内容の商品をイメージ出来ていますか?
季節感、イベント行事などの際の需要も含めて、時間をかけて1度じっくり掘り下げてみましょう。
②価格設定
あなたは、あなたにとってとても大切な人に何か贈り物をしたくて、ミンネで商品を探しているとします。
どのくらいの価格のものを探しますか?
5000円?8000円?それとも、10000円??
あなたにとって、「とてもとても大切な、特別な人への贈り物」です。
まさか、「とてもとても大切な、特別な人への贈り物」に、500円、800円、1000円以下のもので、簡単に、手軽に、お金も時間も掛けずに探せればいいや!とお考えの人は…いませんよね??
お客様も同じです。
特別にしたい日の贈り物は、多少金額が張っても、選ぶ時間がかかっても、特別なものを相手に贈りたいと考えます。
特別な日を演出してくれるアクセサリーは、やはり特別なものを探すでしょう。
デザインが特別。
素材が特別。
作っている工程が特別。
商品の価格が特別。
作り手である、作家さんが特別。
特別なものを探しに来られたお客様が求めるものは、「みんながお手軽に買える価格」のものではありません。
何故なら、お手軽に買えるものはみんながお手軽に購入しやすいため、同じようなデザインのものをみんなが気軽に持てるからです。
そうなると、せっかく思いを込めて選んだ贈り物なのに、特別の価値が低くなってしまいます。
ハンドメイド作家さんの中には「値段が安い方が良く売れる」「値段が安ければ安いほど、お客様のためになる」という思い込みをしていらっしゃる方が大勢います。
あなたは、あなたの商品をどんなお客様に選んで欲しいと思っていますか?
お客様の使うシーンや目的に合った販売価格にも、目を向けてみましょう。
③ターゲティング(ターゲット設定)
ターゲティング(ターゲット設定)は、あなたのハンドメイドの商品を購入して欲しい人を設定して絞り込んでいくことです。
ハンドメイドアクセサリーを作っている作家さんに「どんな人に買って欲しいとイメージされて作りましたか?」とお話を伺うと、大体「30代から40代くらいの女性の方に使ってもらえたらいいな~と思っています」というようなざっくりしすぎた答えが返ってきます。
30代女性でも、独身でバリバリ働いている方もいれば、赤ちゃんを育てているお母さんもいますよね。
専業主婦の方もいらっしゃれば、シングルのワーママさんもいらっしゃるでしょう。
ハンドメイドアクセサリーを選ぶときにも、デザインを最優先に考えて手持ちの服に合うピアスを探す人もいれば、抱っこしているお子さんが手を伸ばして引っ張った時に怪我をしないようにと、ピアスを敢えて避ける人もいます。
職業柄、ハイブランドの高額商品を身に着ける人もいますし、職業倫理上、上品でシンプルなポストタイプのピアスしか着けられない方もいらっしゃいます。
ピアスホール自体開けられなくて、イヤリングオンリーの方もいらっしゃいます。
このように、30代女性でも、生活背景や職業背景、ライフサイクルによっても多様性があります。
年齢や性別は同じでも、お客様の背景によって探したい商品が全く異なっていますよね。
ですので、「30代~40代女性に買ってもらいたい」と決めたら、さらにそこから独身?既婚?お子さんの有無は?お子さんの年齢は?働いている?お仕事は何?普段どんな服を好んで来ている?履いている靴は?髪の色は?長さは?」など、細かく細かく設定をしていくことがとても重要になります。
ここがきっちり設定出来ていないと、お客様にとっては「ん~。可愛いんだけど、私には使えない」アクセサリーになってしまうことも…。
あなたの商品を購入してくださるお客様の像を、出来るだけ深堀りしてまとめてみましょう。
④市場調査
あなたは、ミンネにハンドメイド商品を掲載する前に、市場調査をされていますでしょうか。
市場調査とは、その商品に関して、世間ではどのような評価をされているか、その商品に対して、世間はどのようにアプローチをしているかなどを調べることです。
せっかく素敵な商品になっているのに、世間のトレンドと大きくかけ離れていたり、アプローチの方法が間違っていたり、ライバルが多過ぎると、あなたの商品はなかなかお客様の目に止めてはもらえません。
商品を作る前に、その商品はお客様にどのように必要とされているのか、お客様は何を見て商品の情報を知るのかなど、事前に調べておくことが大切です。
事前リサーチをすることによって、商品を作る上で資材の無駄を出さずに商品を作ることが出来ますし、商品がお客様の目に触れやすくなったり購入してもらいやすくなります。
お客様がInstagramから商品を知ってミンネにアクセスしているならば、発信の主軸をInstagramにして、しっかりInstagramを作り込んでいく作戦が有効です。
blogからミンネに来てくれている人が多いようであれば、SNSの発信よりもblogの作り込みを丁寧に行うと良い効果が期待できます。
お客様がどんな言葉で検索しているか、どんなハッシュタグで探しているかも、ネットショップでは重要です。
あなたの商品ジャンルや商品について、商品を探しているお客様の動きを知るためにも市場調査をしてみるのをオススメいたします。
⑤販売方法
あなたはミンネにハンドメイド商品を掲載したら、自動的にお客様が来てくれると思っていらっしゃいませんか?
ミンネにハンドメイド商品を掲載しておくと、インターネットに接続できる状況であれば、24時間どこにいてもお客様が商品を見られる環境にはあります。
しかし「商品を見られる環境が整っている」というのと、実際にお客様がページにアクセスをして商品を見てくださることは、全く別物です。
ミンネにあなたのハンドメイド商品を並べたというのは、お店に商品陳列をしてお客様に見てもらうための前準備をしたにすぎません。
ミンネに商品を並べたら、今度はあなたのミンネの販売ページにお客様を誘導する作業が必要になります。
どうやったらお客様があなたのミンネのページに辿り着けるか。
商品を販売している場所までお客様を誘導していく作業を「集客導線を作る」といいます。
ここが無ければ、お客様はあなたのミンネの販売ページに辿り着く方法が分かりません。
ミンネに商品を掲載したら、お客様に知らせていく方法や、販売ページに行くまでのお客様の通る道筋を考えましょう。
2.パンドラの作家さんの3つの成功事例
①オンラインイベントで集客導線をgetした成功例
オンラインイベントに出展された作家さんより、ご自分のミンネのショップページをオンラインイベント時にリンクで表示させていたところ、イベント出展日のアクセスが普段の3倍は伸びた、お気に入り登録数も1日で700を超えたと報告を頂きました。
オンラインイベントだからこそ、お客様の操作画面上にある表示リンクをタップするだけでご自分のミンネの商品の販売ページに誘導することが出来ます。
②ターゲティングの成功例
こちらの事例の作家さんは、ご自分のブランドコンセプトを立て、「ブライダルアクセサリーとして検討して欲しい」という思いで、SNSのハッシュタグに「#ブライダルアクセサリー」を入れるようにしてみたそうです。
そうしたことにより、ブライダル関連の企業さんからSNSのフォローを頂いたり、ブライダル向けのお仕事をされている方からメッセージを頂くようになったとご報告を頂きました。
ご自分の「この人に届けたい(ターゲティング)」という方向性が固まっていたからこそ、「ブライダル」「ウエディング」向けの商品を探していらっしゃる方や、ブライダル関連の企業さんの目にピンポイントで止まったといえます。
③市場調査の成功例
マスクの着脱の際に、イヤリングやピアスがマスクに引っかかってストレスに感じているお客様の声に気付いた作家さん。身体ではなくマスクの方を装飾するマスクチャームに路線を変更したところ、注目されるようになりました。
「ピアスやイヤリングが、マスクの紐に引っかかって、それが嫌」という市場の声を形にして成功した事例です。
3.市場(お客様)の声に目を向ける方法
イベントへの出展経験が少なかったり、ネット販売の実績が少ないうちは市場(お客様)の声が情報として入りにくいため、市場調査を難しく感じる方もいらっしゃるかも知れません。
そんなときには、情報をまとめてある企業さんのページを参考にしてみるのも1つの方法です。
↓≪PRINTFUL≫ハンドメイドアクセサリー販売方法【はじめてガイド】2020より抜粋
詳細はこちらのボタンから参照頂けます。
こちらのprintfulさんが手がけていらっしゃる記事はハンドメイドのアクセサリー販売に関するデータを出されていて、商品の販売時期や、価格の付け方について。また、ネット販売を行う際の手数料や、ネットショップを利用しているお客様の全体数などが分かりやすくまとめられています。
「どんなお客様に」「いつ」「何を」「どのような方法で」あなたのハンドメイドアクセサリーを打ち出して行けばいいのか。
インターネットでネットショップを展開してハンドメイドアクセサリー販売を展開したいのであれば、どこの販売サイトを選べばいいのか。
こちらの記事の中に、沢山のヒントが隠れています。
特に、アクセサリー作家さんでお客様の声や市場のデータなどの情報収集が苦手な方こそ、ハンドメイドアクセサリー販売に特化してポイントがまとめられているこちらの記事を強くお勧めいたします。
4.まとめ
ハンドメイドアクセサリーを販売することは、手先が器用でアクセサリーを作れる方であれば誰にでも出来ます。
しかし、ハンドメイドアクセサリーを販売してお客様に購入してもらうためには、お客様に商品を届けるための作戦が必要です。
ハンドメイドアクセサリーを販売する時期や、商品に見合った価格設定ができているかどうか。
あなたのハンドメイドアクセサリーを買って欲しいお客様の絞り込みが、出来ているか。
あなたの商品は、一般的な市場から見たときにどのように評価をされているのか。
ネットショップまでお客様を誘導する道筋は出来ているか。
ミンネに出品はしているけれど、まだ1つも商品が購入に繋がっていない方は、あなたの商品の打ち出し方に改善点がないかチェックしてみてはいかがでしょうか。
あなた自身で調べることに行き詰ってしまったときには、今回ご紹介したようなPRINTFULさんのwebサイトの記事のように、販売方法や市場調査について掲載されている記事を参照してみるのも1つの方法です。
自分とは違う視点からの考察に、沢山のヒントが隠れています。
パンドラを利用されているハンドメイド作家さんは、ハンドメイド商品を販売するための考え方や具体的な方法について、オンラインサロンから、ハンドメイド販売について学ぶ機会を作っています。
またパンドラには、ハンドメイド販売で既に活躍をされているベテランの作家さんからの貴重なお話も、遊びながら聞けてしまうコミュニティがあります。
コミュニティのメンバー同士でハンドメイドに関する相談や、情報交換の場としてハンドメイドコミニュティをご利用いただいています。
ハンドメイドコミニュティ moirai(モイライ)はこちら
ハンドメイド販売について学んでみたい方、パンドラのコミュニティを盛り上げてくださる仲間も募集中です。
現在、次のオンラインイベントに向けて動き始めています。
ハンドメイドコミュニティの詳細については、上記のリンクボタンよりご参照頂けましたら幸いです。