
あなたは、大好きなハンドメイドで起業をしたいと考えたことはありますか?
得意なこと、好きなことで起業して堂々とお仕事としてハンドメイドを展開できたら、こんなに素敵なことはありませんよね。
「起業する」という言葉の響きが、とてつもないハードルの高さを感じてしまうかもしれませんが、実は起業すること自体はそんなに難しいことではありません。
わたしはハンドメイドのジャンルで雑貨店を実店舗で開業し、実際に約4年にわたり経営を行ってきました。
今回は、ハンドメイド起業が密かに気になっているあなたのためだけに、実際にハンドメイド起業で成功を収めた経験があるわたしから「ハンドメイド起業で成功するための3つのコツ」をお伝えさせていただきます。
目次
ハンドメイド起業でこれだけはやるべき!3つのコツ!
1.ゴールを決める

「ゆくゆくは、こんなことしたいなぁ…」という漠然としたゴールではなく、ハッキリとしたゴールを決めます。
さらに、ゴールに向かうまでの中間ポイントを細かく設定し、達成するまでの「期限を決める」ことを徹底しましょう。
このゴールや中間ポイントは、細かければ細かいほど、現実的であれば現実的であるほどよいです。
期限を決めると、より現実的に行動を起こしますし、具体的にやることが見えてきます。
2.実現見込みの高い事業計画を立てる
あなたはハンドメイドの活動を行う時に「事業計画」を立てていますか?
おそらく、ハンドメイド作家さんの多くは事業計画までは立てて取り組んでいないのではないかなと思います。
わたしは起業準備をするにあたって、まずこの「事業計画」を立てるところからスタートしました。それくらい、起業において事業計画は重要なものになります。

もし、あなたのが自己資金が起業するためのお金として足りなかったとしても、事業計画がしっかりと立てられていて銀行や投資家の方がOKを出せば、融資や投資といった形で資金援助を受けられる可能性があります。
資金援助を受けた後、書類を通して借り入れた資金の返済ができる根拠を事業計画の中で伝えること。
夢物語ではなく「実現性が高い事業計画」になっているかどうか。これが問われます。
金融機関からの融資は「金融機関から借りるお金(借金)」になります。
きちんと返済しないといけないお金だと理解の上で、本気で起業に挑戦したいあなたは、事業計画書を持って金融機関に相談に行ってみることも夢への第一歩になります。
3.家族の協力を受ける

ハンドメイド作家さん同士の会話で「旦那がハンドメイドに対して理解してくれない」というお話をよく耳にします。
あなたがもしハンドメイドで起業を考えているのであれば、「理解してくれない」とパートナーに「理解」を求めたり期待ばかりするのではなく、「どうしたら協力を得られるだろうか」という点を真剣に考えることをオススメします。
1つ前の項目で事業計画についてお伝えしましたが、あなたが本気でハンドメイドで起業を目指しているのならば、あなたが立てた事業計画をまず家族に見せて反応を冷静に分析してみましょう。
もしも外部からの資金の援助を検討している時には、保証人や世帯年収などパートナーの力も借りなければならない状況も起こりえます。金融機関で事業説明をする前に、あなたのパートナーを相手に、事業計画に穴がないかプレゼンの練習をしてみると良いかもしれません。
わたしが実際にやった事例
1.ゴール地点に向かって逆算
わたしは起業準備をする際に、事業計画に具体的な月や日程を入れ込んだ事業計画書を作りました。
「〇年〇月にオープンする!」と明確なゴールの日程をまず打ち出し、そこから「〇月までには内装を整える」「内装には予算がいくらかかるから、〇月〇日までに資金調達をする!」「〇月に資金調達をするから、いつまでに銀行に行ってプレゼンできるように資料を作る!」「資料を提出するために、必要な書類を〇日までに全部揃える」…といった具合に、自分が立てたゴールから逆算をして細かくスケジュールを立てて1つ1つをこなしていきました。
具体的な日程を入れて計画書に落とし込んでいたことで、内装業者の方とやり取りをする際にも「何日までにこの作業工程を終わらせて欲しい」「配線工事までに何々がいくつ必要なので、〇日までに準備します」といった具体的な打ち合わせを行うことが出来ました。
多くのハンドメイド作家さんは視点をスタートから物事の計画を立てがちですが、スタートから計画を立てると物事を先延ばしにして起業が遠のく原因になります。
本気で取り組みたいことがあるのであれば、自分に甘えが出ない逆算思考で物事を進めて行く方法がオススメです。
2.わたしが実際に立てた事業計画

画像のファイルが実際に作った事業計画ファイルです。
約2か月ほどの時間を費やして、厚さ5cmはあるクリアファイルがぎちぎちで追加のファイルを差し込めなくなるくらい、資料は真剣に作りこみました。
この時、わたし自身はじめて事業計画書を作りました。今見直してみると何も分かっていない無知の状態で作られたものが露呈されています。正直ヒドイ作りです…(笑)とても見せられたものじゃありません。
わたしは商工会議所で開催されていた創業融資の相談会に作った資料を持ち込んで事業説明をさせていただきました。
するとその場で「見積りのここの部分と、この資料を訂正して〇月〇日に、本部に持ってきていただけますか」と丁寧に訂正箇所を指導していただき、さらに先の展開に進むアポのお約束をいただくことが出来ました。
また、事業展開を行う予定地の商工会さんにご挨拶に伺った際には、持ち込んだ資料に対して「ここまで綿密に資料を作りこんでこられる人は、まずいないです!ちょっと、今お時間が大丈夫であれば、紹介したい方がいます。僕についてきてください」とその場で企業コンシェルジュである中小企業診断士の先生をご紹介いただきました。
わたしがその時に持ち込んだ資料は、とても粗削りなものでした。起業してから「あの資料でよく融資の審査通ったね」と言われたこともあります。
ただ、粗削りで間違っている部分も沢山ある資料からは「並々ならぬ熱意」「真剣さと覚悟」が十分に伝わった。それが、人の心を動かした。
はじめて作った事業計画書は、知識や技術が未熟でした。未熟ながらも、熱意や覚悟を評価していただいたお陰で、今のわたしがあります。
3.身内に理解されない事業は、他人からはもっと理解されない
起業前は、わたし自身このように考えていました。
例えば、家族すら説得できない事業であなたが起業をしているとします。しかし、まず家族に理解されなければ協力が得られる可能性は低いですよね。
家族すら事業の内容を理解できない。つまり、自分の一番身近にいる家族を納得させられない内容の事業計画では、金融機関の理解を得ることははっきり言って困難。そもそも家族すら理解できない内容では、当然他人であるお客様に事業の素晴らしさが伝わるはずがありません。
わたしは一番の協力者になり得る身内だからこそ、一番丁寧に時間をかけて説明をしました。
現実に、家族の理解と協力が得られなければ、4年の間店舗を経営することはとても無理だったでしょう。
わたしの家族は、一番近くにいて、起業に関しては自由にやりたいようにわたしにやらせてくれました。
家族の理解と協力があったからこそ、わたしはここまで来ることが出来たと思っています。
まとめ

実はわたしが起業を目指した時には、お店を開業できるほどのまとまった自己資金は手元にはありませんでした。
確信を持って言えるのは、過去のわたしが「お金がないから…」と資金不足を理由に諦めていたら、今のわたしは存在していません。
わたしはとても運が良かったし、家族の理解や協力にも恵まれました。とにかく「出会う人、関わる人のお陰」でここまで来られたといっても過言ではありません。
何しろ、わたし自身、今でもそんなに大したことは出来ていないのですから。
わたしがやったことと言えば「諦めなかった」この1点に尽きると思っています。
起業してから、わたしは本当に人生ががらりと変わりました。
人脈も爆発的に増えましたし、活動の範囲も広がりました。
新しい事業のアイデアを元に、企業さんとお話をさせていただく機会も増えました。
仕事や人、お金に対する考え方、捉え方がこれまでとは全く違ってきました。
雇われている訳ではないので、毎月決まった額がお給料として入ってはきません。泥臭いことも経験します。しんどいことも沢山あります。
自分で仕事を作るというのは、苦難の連続です。
だけれど、それでもわたしは起業という道を選んで良かったと思っています。起業したことに一遍の後悔もありません。

もしもあなたが、自分も夢を叶えたい!起業に挑戦したい!…でも、どうしていいか分からない、何からやっていいか分からない。そんなお悩みを持っていらっしゃるのであれば、わたしは過去に自分がスタートアップを経験しているからこそ力になれることがあるかもしれません。
ゆくゆく、起業を考えていらっしゃるあなたに向けた起業サポートのプランも作っていけたらと考えています。