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目標設定、5つのポイントを押さえて目標を設定しよう
そもそも、ハンドメイド販売の目標立ててる?
意外と多く聞かれるお悩み相談の内容で「今、自分は何をしていいか分からない」「何を作ったらいいか分からない」というのがあります。
ふと気になるのが、具体的な目標立てられてるかな?という点です。
おそらく、「何となく目指したい方向性」は決まっているけれども、具体的な目標に落とし込みが出来ていないのではないでしょうか。
今回は、改めて『目標の立て方』に照準を絞って展開していきます。
1.目標設定の方法
①まずゴールを決める
目標には大きく分けて「長期目標」と「短期目標」があります。
まず、目標を設定するときには遠くの目標、つまり「長期目標」から設定します。
例えば、これが受験だったら「〇〇大学に合格する」となりますし、就職だったら「〇〇会社に就職する」となります。
ハンドメイドだったら、「年間〇〇万円の収入を確立する」「個の作品でブランドを確立する」などが当てはまります。
大事なポイントは「○○したい」ではなく「〇〇する!」と言い切ること。
自分でする!と、自分で決めてしまうこと。
「〇〇したい」は願望になります。
「ハンドメイドで年間300万くらい稼げたらいいなぁ~。稼ぎたいなぁ~」これは願望です。
「ハンドメイドで300万稼ぐ!」が目標です。
内容は同じことを伝えていますが、願望と目標では、その後の行動化が全く違ってきます。
そして、なるべく回りにも宣言してしまった方が行動がスムーズ。
言い出してしまった手前、後に引けなくなる状況を自分で作り出してしまうと同時に、目標を宣言することで協力してくれる仲間を見つけることが出来ます。
1人では進まなかったことも、仲間と協力することで前に進めることがあります。
パンドラのオンラインイベントが、まさにそうですね。
運営で協力をしてくれた仲間、チラシ作成をしてくれた仲間、SNSからシェア拡散の協力をしてくれた仲間。
私1人だけで動いていたら、オンラインイベントを開催することはできなかったでしょう。
「〇〇する!」と自分で決めてしまうことは、自分に行動を起こす自己暗示をかけることにも繋がります。
意外と、躊躇していたことにも自己暗示で出来るイメージを強く持っていると「えいっ!」と飛び込めてしまったりするんですよ。
②ゴールから逆算して「やること」を洗い出す
これは、頭の中でやるのではなく書き出した方が効果的です。
なので、目標設定が上手くいっていないあなたほど、面倒くさがらずに紙に書き込むことをオススメします。
なぜ書き込むのかというと、「やること」を見える化するため。
見える化することで目標までの設計図が作りやすくなります。
これを習慣にすると「そもそも、何のためにこれをやるのか」を都度確認しながら行動に移せるので、何をしていいか分からない状態には陥りません。
ゴールから逆算をする具体的な方法ですが、立てた目標に対して「なぜこれをやるのか」という根拠を立てながら、具体的な行動を思いつく限り全部書き出します。
そして、書き出した多量の「やること」を体系的に並び替えていきます。
時期、時間、価格、人数、個数など、数字を入れ込みながら設計図を立てると、より具体的な設計図が出来上がります。
③「やること」で関連性のあるものはまとめる
「やること」を書き出していくと、Aの目標に対して設定した「やること」が、Bの目標にも効果を発揮する場合があります。
そんなときには「やること」をあちこち分散させるのではなく、関連性のあるカテゴリとして「やること」をまとめて整理します。
④「やること」の優先順位を決めて、タスク管理する
ここで大事なことは、「上から順番にやる」「好きな作業からやる」のではなく、優先順位を決めること。
優先度を決める目安は「期限がきまっているもの」「緊急性が高いもの」「代替え案がきかないもの」「次の行動化に有効に作用するもの」を優先度の高い方へ。
「作業の割り振りが出来るもの」「完了時期が未定のもの」「緊急性が低いもの」を優先度の低い方へ。
数字を入れ込みながら設計図を立てていれば、それほど迷うことなく優先順位を立てることができます。
作業をするときには優先度の高いものから取り組むようにしましょう。
優先順位を決めていないと「あれもやらなきゃいけない」「これもやるんだった!」「こっちも、やりかけていたんだった!!」と、てんてこ舞いな状態に陥ります。
やることが散らかって、もはや何から手を付けていいか分からない状態ですね。
優先順位をつけておけば、「あれも、これも、それも!!」となる前に「やらない選択」が出来るようになります。
やらない選択も時には取り入れて、時間を有効に活用していきましょう。
⑤タスクを1つずつ、確実にこなす
これ!と決めたら一極集中!!!がベスト。
優先度の高いものから、着実に「終わらせていくこと」が超重要です。
途中までタスクをやりかけて次の作業に進むと、また同じ作業に戻った時に「あれ?これは、何をどこまでやっていたんだっけ?」と確認する作業から始めなければならず、とても効率が悪くなります。
また、「終わった」という小さな達成感を重ねることが次の行動化の自信に繋がりますし「完了」を目で見て確認ができると、精神的にも余裕が持てますよね。
精神的に安定することで、作品作りのインスピレーションに繋がることも期待できます。
2.事例
実際に、私が設定していた設計図を公開します。
とはいえ、画面表示上文字が小さくなってしまうため、ものすごくものすごーく削っています。
ですので「悪い例」として参照頂けたらと思います。
考え方や、設計図の立て方そのものは参考になる部分があるかと思いますので、そちらの方を重視して頂けましたら幸いです。
①PRINTFUL依頼記事の設計図
こちらの記事の依頼を受けたのは、オンラインイベントの準備が本格化し始めた9月。
オンラインイベントの開催を優先順位の高い方に設定していたため、依頼を受けた際にその旨PRINTFULさんに掛け合い「10月の末日までの期限で」と、公開期日について相談をさせていただきました。
オンラインイベントが10/24に開催されましたので、こちらの記事はその後に作成したものになります。
一度下書きをPRINTFULさんに送って確認をして頂く必要があったこと、記事確認後の推敲の時間が発生することを考慮し、遅くとも27日までには原案をPRINTFULさんに送ることを目標に進めました。
この記事は、10/27にPRINTFULさんに原案を提出し、10/29日に記事の確認完了のやり取りを行い、29日のうちにパンドラのwebサイト「オーナーblog」に掲載しています。
PRINTFULさんが期待を寄せている部分「根拠を持った記事の中で当社の記事を紹介して欲しい」「なるべく沢山の人に見て欲しい」という要件を先に打ち合わせでお伺いしていたので、オンラインイベント後はこちらの作業に一極集中!!
これは余談ですが、PRINTFULさんの記事を読ませるために、事前にSEOを温める作業も水面下で仕込んでおきました。
↓パンドラのwebサイト検索順位表示(2020/10/29現在)
「ハンドメイド 売れない」で検索をしている方は、実際にハンドメイド販売で売り上げが伸び悩んでいるハンドメイド作家さんであることが考えられます。
まさに、そのような作家さんに記事を読んで欲しい狙いがあるので、このキーワードを上げる作業をコツコツ仕込んでいました。
現在Google検索で「7位/4080000検索数中」まで上げてきています。
なお、実際に7位に入っているblogは「ハンドメイドが売れない5つの理由~心が折れる前に~」のタイトル記事になります。
PRINTFULさんもこちらの記事を検索で発見し、今回の依頼に繋がっています。
しばらく新しいblogをup出来ない期間があったため水面下での作業にはなりましたが、現存する記事で10位以内まで上げてきたので、評価はまずまずといったところでしょうか。
②オンラインイベント開催に向けた設計図
レ点が付いている部分は、既に完了しているものになります。
こちらも、本来はもっともっと細かく「やること」を立てるべきなのですが、文字が判別できなくなってしまうため、相当削らせていただきました。
緑の矢印が伸びている部分は、前述しました「関連性のある、やること」になります。
それぞれ異なるタスクですが、「これをやることで、こちらも解決する」というものになります。
オンラインイベントを開催するために、⇒開催時期を決める。
11月に開催するために⇒出展者さんを集める必要がある。⇒そのために、前回出展者さんが集まっているイベント用のチャットに声をかける…といった具合に、「〇〇をするために、××する。何故なら、※△△だから(※根拠。事例の設計図では割愛しています)。そのために、☆☆が必要になる。なので、♡♡する」このように、どんどん1つの軸を掘り下げていきます。
そうやって出来上がった設計図を元に、自分の目で確認を取りながら次の行動の指標にしていくのです。
3.まとめ
今回立てた設計図は『課題対策関連図』といいます。
私は何か企画を立てるときやblogに記事を落とし込むとき、必ず課題対策関連図を作って行動の指針、記事の指針を立てて動いています。
もちろん、今回の記事作成にも事例でご紹介したようなサロン記事の設計図が存在しています。
この課題対策関連図を常時確認できる状態にあれば、あちこち手を拡げ過ぎて「わーい課題が沢山!」という状況には陥っても、「何をやったらいいか分からない」状態にはなりません。
ポイントは、、、
①まずゴールを先に立てる!何なら回りにも宣言する!
②ゴールから逆算して課題に線を引く!目で確認できることが大事!
③関連性のある項目は一緒にまとめちゃえ!タスク分散よりも一体化!
④優先順位を決めて動く!せいぜい6番目まで優先順位立てたらOK。7番目以降は思い切って「今はやらない選択」を!
⑤やる!と決めたら一極集中!!慣れないうちほど、1つ1つを確実に!
本来は付箋紙でその都度書き込んで、都度貼り込んで、都度改善していくものになります。
しかし、本気で課題対策関連図の作り込みを始めると、模造紙を何枚用意しても到底足りない大きさになってしまうため、最近はマインドマイスターに簡単に落とし込んでいます。(※課題対策関連図の立て方としては悪い例になります…)
ちなみに、課題対策関連図は「とにかく細かく設定」ですが、マインドマップは真逆になり「ごちゃごちゃせずにスッキリと!」が基本になります。
課題対策関連図にある程度慣れて、頭の中で設計図の線引きが立てられる段階になったら、マインドマップと併用するのが個人的にはオススメです。